Archive for the 'Books/Movie' Category

02 14 2008

ビリッチとBehind the Curtain

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クロアチア代表監督のビリッチがユニセフの親善大使に任命されたとのこと。

ユニセフの声明文によると、ビリッチは長年に渡り、子供の人権を擁護する活動を行ってきたそうです。
はー、ビリッチ、かっこええよ・・・。

ガーディアンでもコラムを書いているオレの(←いったい何人オレのがいるんだか)Jonathan Wilsonが出した『Behind the Curtain』という本の中にビリッチが登場します。

この本は、エゲレス人なのに、なぜか東欧に魂を抜かれてしまったJonathanによる東欧サッカー探訪本で、雰囲気的には宇都宮さんの『ディナモ・フットボール』にどこか似ている気がします。

取り上げている国は、ウクライナ、ポーランド、ハンガリー、旧ユーゴ、ブルガリア、ルーマニア、コーカサス地方、ロシアです。
サポとのおしゃべり、クラブオーナーのインタビュー、街やスタジアムで見聞きした事。
いろいろな形式でそれぞれの国のサッカーが語られて行くのですが、その中でもサッカー選手に話を聞くという形でビリッチが出てきます。

旧ユーゴの章の中にクロアチアのパートがあり、そのパートはビリッチによるちょっとパーソナルな感じの語りになっていて、とても興味深いです。
たぶん、聞き手のJonathan(推定32歳)とビリッチが世代的にそれほど遠くないせいなのかな。なんとなく本全体の中でも柔らかい印象を受けるパートです。

Jonathanによると、ビリッチほど感じのいいサッカー選手は他に思いつかないそうです。弁護士の資格を持ち、英語は多少コックニーなまり。(実際にインタビューを聞くと相当なまっていますが、それがコックニーかどうかは私にはわからん。このへんのYouTubeとかで見られます)

選手時代にブラジェヴィッチ監督にかなり影響を受けたようで、特に選手のモチベーションの持って行き方、試合までのメンタル面での準備のさせ方などは、現クロアチア代表に対しても真似して実践しているのかもしれません。

ま、この間の対オランダ戦は、おいおいって感じで負けちゃいましたけど(試合の様子はこちらに書きました。『親善試合・クロアチア対オランダ』
クロアチア代表は、現在の代表も好きだけど、ビリッチ監督やらベンチのスタッフ(アサノビッチとかプロシネツキとか)を見るのがなんか楽しいんだよな、うん。
(ちなみに本の真ん中あたりにある写真ページ。チリ・ワールドユースで優勝したころ)

本の中身

Jonathanのこの本、まだまだおもしろい話がいっぱいなので、おりを見てまたとりあげるかも。
ちなみにガーディアンでも、Jonathanのコラムは定期的に読む事が出来ます。最新のコラムは逮捕されたセルビアのジャイッチ(ズヴェズダ元会長)を取り上げています。

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01 28 2008

Goal Dreams:【映画】パレスチナ代表

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ちょっとサッカー・ドキュメンタリー映画づいていますが。

昨年、amazon.comで、他の本やらなんかと一緒にぽちっと買った『Goal Dreams』のDVDがようやく届いたので、早速、見てみました。

これは、2006年W杯出場を目指すパレスチナ代表を丹念に追ったもので、日本ではたぶん劇場公開されていないんじゃないかなあ。(この映画についてはこちらで知りました→『映画・サッカーパレスチナ代表!』。そのときに書いたエントリー

W杯アジア一次予選最大の山、ウズベキスタン戦を控えた一ヶ月前の日付から映画はスタートします。
当時のパレスチナ代表監督は、オーストリア人のアルフレッド・リードル。その後、ベトナム代表監督などもつとめたので、日本でもおなじみかも。(湯浅さんのコラムがその人柄を語っています)

キャンプ地、エジプトのIsmailiaに集まって来たパレスチナ代表のメンバーは、NYで生まれ育ち、英語を話すMorad Fareed、チリのFCパレスチーノでプレーをし、英語とスペイン語を話すRobertoとその仲間。
彼らはさらにガザに住んでいる数人のパレスチナ人の合流を待っています。

ガザ地区は封鎖されているため、選手は、定期的に開くエジプトとの国境を通って出国するのですが、今日は開くという話を聞いて早朝から車でやってきても、何時間も待たされたあげく、結局、封鎖されたままあきらめて帰る、ということを何度も繰り返します。
彼らがキャンプに合流できたのは、試合の始まる15日前の深夜1時。

ガザからやってきたプレーヤーではGKのRamizが語りをつとめます。
彼らはアラビア語しか話せないので、チームの人数がそろったところで、英語、スペイン語、アラビア語と、ピッチの上で言葉によるコミュニケーションがとれず、最初の練習試合では最悪の試合をしてしまいました。

引き分けならここでグループから脱落。勝つしかない試合。このままの状態で果たしてウズベキスタン戦に臨むことができるのでしょうか・・・。

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この映画の魅力の一つはリードルという監督だと思います。

『いつも顔にスマイルを忘れるな』と選手を叱咤し、映画の最後で
『負けた試合というのは、勝った試合より興味深い』と語ります(オシム語録と似てますね)
『もちろん私も勝ちたい。でも負け試合からはたくさんの問題を見つけるのだよ。負ける事でもっと強くなれるのだ』

練習試合に負けた後、何のためにここに集って来ているのか、リードルは選手に問いかけます。
『その胸のエンブレムはいったいなんだ。なんのためにここにいるんだ?』

映画にはさらにレバノンで『Refugee』(難民)として生活するRamiも登場します。選手の人数が少ないので、万が一のためにぎりぎりになって代表に呼ばれるRami。
最後の方で、Ramiの背景にベッカムの『Impossible is nothing』という大きな広告が映っているシーンは、いろんな意味に考えられてせつなくなりました。

Rami

『線路と娼婦とサッカーボール』もそうでしたが、決して明るくない、むしろどこに望みをもっていけばいいかわからない状況の映画なのに、見終わった後に、逆に強く未来への希望を感じるのはとても不思議な気がします。

人が何かを強く望むとき。押さえられても押さえられても、前に向かおうとする意志の力。そしてそれを導く人。
サッカーを通して深く人間の尊厳について考えさせられる映画です。

あー、どこか劇場公開しないかな。ぜひ見てほしい映画なんだけどな・・・。

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01 13 2008

線路と娼婦とサッカーボール

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あと一週間くらいで終わってしまいますが(18日まで)、渋谷で『線路と娼婦とサッカーボール』 (Estrellas de la linea)を見てきました。

最初に公式サイトでトレーラーを見たときは、ん、フィクション?と思うくらい、ユーモラスな雰囲気なのですが、実際にあったことを追い続けた映画なんですね。

グアテマラが抱える社会問題をさりげなく浮き彫りにし、それがこの国特有の問題として終わるのではなく、さらに、女性が生きる上での普遍的な問題までをも考えさせてしまう、とても良質なドキュメンタリー映画です。

舞台はグアテマラのリネア(線路)と呼ばれるスラム地区。
ここで娼婦をやっている女性たちがサッカー(フットサル)チーム『リネア・オールスターズ』を作り、トーナメントに参加するのですが、初戦が終わったところで、娼婦であることを理由に参加を拒否されてしまいます。

『私たちは社会で公平に扱われたいだけ』と主張する彼女たちを支援するスポンサーも現れ、グアテマラの各地で試合を続けて行くうちに、彼女たちの存在は大きな話題となり、ついにはエルサルバドルの娼婦チームから国際試合の申し込みが。
娼婦が国を代表して戦うなんてと、周囲からものすごい圧力のかかる中、スポンサーの支援もなくなった今、彼女たちはエルサルバドルで試合をすることができるのでしょうか・・・。
 

試合の映像と、娼婦たちの語る身の上話、リネアでの情景と、それぞれがうまくミックスされて話は進んで行きます。

私が一番、印象に残ったのはマリナという66歳の女性。
20年間、リネアで娼婦として働いた後、18年前に引退。今はゴムを売ったり、みんなの洗濯をして生活をしています。昔の恋人に片目をつぶされ、ひとつだけ願い事として『インディオの男をください』と祈ったら、カルロスという素敵な恋人と出会いました。

とにかく彼女の歌う歌が心に染みます。この映画の魅力のひとつでもあります。
旅先でチームメートのひとり、カロルが恋人のことで泣いているとき。
カルロスの建ててくれた家の窓から外を眺めて歌うラストシーン。
この人はなんて魅力的で可愛いんだろうと驚きます。

もちろん他の女性もほんとにそれぞれ魅力的。
ただ、映画の最後に出てくる彼女たちのその後が、決してハッピーエンドではないところが、ここで描かれている生活が現実であることを改めて意識させます。

ああ、でもゴールのときの決定力のすごさ(笑)
決してうまくはないんだけど、シュートの思い切りのよさには、さすが!と笑ってしまいます。
自分が何であるか、何をするべきなのか、ひとりの人間としてちゃんと誇りをもって生きるということ。サッカーにも通じる強さですなあ。バレリアだったかな、『ボールが来たときに、どの足で蹴るかなんて考えない』(とにかく蹴る)みたいなことを言うのですが、こういう人はQBKには決してならないなーと。

しかし、いつまでもふわふわとして、吹けば飛ぶよな誇りしか持ってない私には、ほんとにいろいろ考えさせられる映画でしたわ・・・。

こちらにスペイン語の応援ブログがあります。(『ESTRELLAS DE LA LÍNEA』)
マリナがバルセロナのTVに出演して歌う映像や、監督インタビューなどの映像もYouTubeにアップされているんですよね。

映画

とにかく映画としてもとても面白いので、公開期間はあとちょっとですが、機会があればぜひ。

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12 15 2007

Last.fmに再びはまる

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2005年くらいにLast.fmにはまっているという記事を書いたのですが、その後、サイトがやたらと重くなり、ドネーションをしてみても繋がらなくなったので、放置しておりました。
最近になって、またLast.fmに登録し、再びはまりつつあります。

英語ページにパネルを切り替えないと無料ラジオは聞けないのですが、自分の音楽ヒストリーをscrobbleしておくと、おすすめ曲をだらだらとかけてくれます。
仕事中はけっこうつなぎっぱなしでいることが多いかな。
ときどき、昔大好きだった曲がふいにかかるので、そのたびにイントロあてクイズになりけっこう楽しい。
あとは知らなかったアーティストで、傾向の似ている曲などもすすめてくれるので、ついつい手持ちの曲しか聞かない私にはとてもためになります。

現在、私が聞いている音楽 or Podcast はこちらっす。iPodで聞いている曲もヒストリーとして残ります。多少のタイムラグがあるけど。

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10 08 2007

大聖堂 : World Without End

ずいぶん前の本ですが、ケン・フォレットの『大聖堂』という小説が大好きでした。
中世のイングランドを舞台に、大聖堂の建立を夢見る職人の話で、ストーリーの素晴らしさもさることながら、大聖堂の建築構造などをわかりやすく説明してあったので、実際に大聖堂を見るときにすごく役立っているような気がします。

丸の内オアゾの丸善で刊行予告を見て以来、心待ちにしていた『大聖堂』の続編、『World without End』がようやく発売されました。
買おうと思ったけど、ハードカバーなのでちょっと躊躇中・・・。ペーパーバックじゃないと持ち歩けないしなあ。

この2月に行ったリバプールの大聖堂写真。(ここではまだ公開してないよね)
この天井の意匠がかわいくて好き。

天井

外観はこんな感じです。
大聖堂という言葉から連想する華やかさはなく、わりと地味。でもでかい。
この空の色合いがイングランドっぽい感じっす。

外観

上から見るとこんな感じ。

上から

英国一大きいというパイプオルガン。

パイプオルガン

清楚な感じがすごく素敵だったステンドグラス。

ステンドグラス

このときは、ドイツのケルンにも立ち寄ったのですが、ケルンの大聖堂はまた全然違った荘厳な雰囲気がありました。雨だったし、色合いはちょっと暗め。写真のフレームに入りきれないほど巨大。

外観

ステンドグラスも華やかです。

ステンドグラス

次にヨーロッパに行くときは、世界遺産のひとつでもあるドイツのシュパイヤー大聖堂に行きたいと思っているのですが、スケジュール的に難しいかなあ。

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09 08 2007

千葉市(チバ・シティ)とセグウェイ

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セグウェイ導入ニュースにはあまり興味をしめさなかったのですが(ほら、高いし、ジェフ、そんなとこに使う金ないし←夢がないw)、今朝、下のエントリーを読んだあと、その記述にインスパイアーされて、一日中、ひとりでSF盛り上がり状態となっておりました。

『ただでさえ、できたばかりのフクアリと、すっかりくたびれた隣の工場という対比の光景が大好きなのに、そこにセグウェイが走ったらイメージギャップが加速するじゃないかっ!』(上記エントリーより)

やべーっ、これじゃ、イメージはブレードランナーか、ギブスンの千葉市(チバ・シティ)じゃん(笑)

フクアリへ行った方はよくご存知だと思いますが、お隣にあるJFEの工場の廃墟っぷりが、新しいスタジアムとミスマッチしているのになぜか溶け合って、ある意味、アナーキーな雰囲気を醸し出しております。
その光景はすごいかっこいいと思うんだけど。
そこへセグウェイって、確かにこれはサイバー・スタジアムだ!

気になって、帰りにABCでウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』を買って来ちゃいました。
ものすごい昔に読んだ事があるんだけど、読み直したらあまり覚えてなかった。(何度も楽しめてお得w)

『TV空の眩しい光のおかげで、東京の灯はおろか、富士電機(フジ・エレクトリック)のホログラム看板すら見えず』(p17)

いきなり、スポンサー様の名前が!!!
こんなところでチバのスポンサーになることが予言されていたとは(ウソ)

歩道橋から見たフクダ電子アリーナ。(オープンする前の写真です)
工業地帯?

こちらはスタジアムから見たお隣の工場。
工業ですな

ここでセグウェイですかー。なんか悪くないかも。

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08 19 2007

ジェラードに癒される日々

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ストレスたまりまくりの毎日は、通勤電車の中でキャプテンに癒されておりました。

ジェラード自伝香港に行ったときに、ちょうどソフトカバー版の『Gerrard My Autobiography』が発売されていたので、お札を崩す目的で(すまん、キャプテン)買ったのですが、これがなかなか面白いのです。
自伝モノってだけでバカにしていてすまんかった。

特にジェラードの子供時代の話が、なんだか素敵な小説にでてくるサッカー少年みたいに魅力的で、電車の中でうっかりほほえんでしまうほど。

ジェラードは子供のときに、何かを拒絶されたり、チャンスを逃したりなど、けっこう挫折を味わって来た子で、その一つ一つのエピソードが、今のジェラードを作って来たんだなあというのがよくわかります。
ひどいケガ(作業用のフォークが突き刺さって、もう少しでつま先を切断するところだったとか。友人が見て、その状態のあまりのひどさに、その場でもどしてしまったくらい)も多くて、それでチャンスを逸する事もあったり。
彼が覚えている悔しい思い出はたとえばこんな感じ・・・。

お兄さんについて地元のU-10のクラブへ行き、7歳だというと『Too young』だと参加を拒否されたときの事。

『The feeling of rejection burned hard inside』

St. Mick’s Wembley Cupを勝ち抜いて、あのウェンブリーでプレーをする出場権を得たというのに、直前にコーラのプルタブで足を切って5針縫い、そのケガのためチームに帯同できなかったこと。

『The scar on my knee faded but the pain of missing that trip to Wembley remains』

当時、Lilleshallにあったフットボールのナショナル・スクールへのトライアルで、最後の最後に落とされた事。マイケル・オーウェンは受かったというのに。

『Tears? Christ, they never stopped. It felt like the end. It was bad. Bad』

でも、そのたびに、家族やリバプールのコーチなど、彼をとりまく周りの大人がほんとに優しくジェラードを見守ってくれていて、その愛情のこまやかさは読んでいてかなり感動します。
周りから愛されている事、そしてそれをちゃんとわかってみんなに感謝している事、でも、自分が誰よりもサッカーができることに絶対の自信をもっている事。だからこそ、拒絶されたときにどん底まで揺れ動く事。
どこまでも自分に正直で、日本人なら書かないだろうと思うような自分の中のイヤな部分までも表現してしまう、相当面白い自伝です。(自伝というよりはよくできたサッカー小説だなあ。それこそ『龍時@プレミア版』みたいなモノ)

私は決して今まで、彼のすることなす事をすべて肯定してきたわけではなく、ちょっと距離感をもって接して来たつもりですが、知れば知るほど、この意外と複雑なパーソナリティをもつ兄ちゃんに対する愛情はつのるばかり。
彼がリバプールに残ってくれていて、ほんとによかった・・・と思う今日この頃なのでありました。
(早く、足のケガが治りますように。ムリをしてこじらせない事を祈ります)

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08 01 2007

Zwartboek(ブラックブック)

Published by under Books/Movie,Kame Life

香港への行きと帰りで1本ずつ、映画を見ました。
帰りに見たのは、だいぶ前に公開された『ブラックブック』@138分。
長い映画だったけど、見ているうちに、あっという間に成田についてしまいました。

切手収集が趣味のドイツ将校・ムンツェ。
どこかで見た顔だなーと思っていたら、『善き人のためのソナタ』で脚本家を演じていたセバスチャン・コッホでした。映画を撮ったあと、主演女優のカリス・ファン・ハウテンと恋に落ちてしまったとか。

この映画はキャストがどれもすごくよかったのですが、このラヘル役のカリス・ファン・ハウテンは素晴らしく魅力的でした。

『ブラックブック』はポール・バーホーベンの作品で、ドイツ占領時代のオランダ・レジスタンス活動家の暗部と、ユダヤ人女性のたどった運命を軸にしたかなり深刻な内容の映画なのですが、バーホーベンらしく、エロ・グロ・ヴァイオレンスがそろっていて、かなりエンターテイメント色は強いです。(面白がって見て申し訳ない気もするけど)映画としても実に見ていて楽しかったです。

なんとなく時代がかぶっているので、今、『アヤックスの戦争』をまた読み直しているところ。
前にこの本を読んだときの、『何もしないオランダ』というイメージが残っていたので、映画を見ていて、オランダにレジスタンス?というのが最初のうち、ちょっとなじめなかったです。

レジスタンスの親玉、ヘルベン・カイパースがかっこいい。超しぶい。
そして、息子役のティム@Ronald Armbrust。
久々に映画を見ていて恋に落ちたわー。
しかし、無名俳優。ググれども、ググれども、なんの情報もなし・・・。
ボロウスキーをかなりこわもてにして、バラックをちょっとまぶしたような兄ちゃんです。
この人か?こっちもティム
映画を見ている間は、おお、ボロウスキーだ!と思っていたけど、こうやって並べると似てないな。

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06 22 2007

Mad Weekend


『サッカー批評35』
はすごく興味深い記事が多かったにもかかわらず(特に遠藤のインタビュー!)、巻頭の老害野郎インタビューがあるので、あまり積極的にはおすすめはしていません。まあ、機会があったら遠藤のインタビューは読んでほしいと思ったりはするけど。

そのサッカー批評で取り上げられていた本を読み終えたので、ちょっとご紹介してみます。

ロディ・ドイルといえば、ニック・ホーンビィとならんでサッカー好きな作家として有名だと思いますが、そのドイルが書いた『Mad Weekend』は、リバプールが舞台です。

ドイル・ブックス

主人公はダブリンに住む3人のリバプールファン、PatとDaveとBen。彼らは子供の頃から大の仲良しで、どこへ行くにもいつも一緒に行動をしていました。
CLで優勝した次のシーズン、初めてのアンフィールド観戦にリバプールへ出かけて行く事になったのですが、仲間の一人Benがとんでもない出来事に巻き込まれてしまいます。
さあ、消えたBenはいったいどこへ?試合どころの騒ぎじゃない・・・。

主人公たちが観戦する試合が、チェルシーに1-4とぼこぼこにやられた試合だったというのは(あー、思い出したくねえ)、読んでてちょっとせつなかったなあ。アンフィールドで初めて見る試合がこれなんて。

薄い本で字も大きいので、(私は英文を読むのは早い方なんですが)だいたい1時間弱で読めてしまいました。もちろん内容もわかりやすく、会話が矢継ぎ早に続いて行くので、ぐいぐい引き込まれてしまうというのもあります。
いかにもアイリッシュっぽい主人公たちと、リバプールのおねえちゃんたちの会話が秀逸。ロディ・ドイルの真骨頂って感じで。
首からリバプールのマフラーをかけているキリンの表紙もおしゃれ(ん、クラウチのことかあ?)

ドイルは『ザ・コミットメンツ』(この映画、大好き)や『スナッパー』、『ヴァン』などが映画化されたので有名ですが、私が一番好きなのは、ブッカー賞もとった『Paddy Clarke, Ha Ha Ha』(邦題『パディ・クラーク ハハハ』)
これにもサッカー少年が登場します。

ドイルのサッカー物は、ニック・ホーンビィが編選した『サッカー狂時代』にも収録されてますね。
90年イタリア大会にアイルランドが出場したときのことを書いていて、当時の雰囲気とか、アイリッシュの誇りとかが、読む事で追体験でき、なんだか懐かしい気分になります。(あのときのGKボナーはまさにアイルランドのヒーローだったっす!あと、ミックも選手で出ていたのよね)

ドイツ大会の去年、『世界の作家32人によるワールドカップ教室』が出版されたのですが、その中にドイルの名前がなかったのはちょっぴり寂しかったなあ。
まあ、出場国の作家のみを集めてきたので、これは出場できなかったアイルランドを恨むべきかー。

ドイルはその後もたくさん本を出しているのですが、なかなか読む時間がありません。がんばってこの夏、積んだままになっている『A Star Called Henry』あたりから読んでみるか(この本は今までに途中で何度も挫折してます・・・)
できることなら英語で読んだ方が面白い作家のひとりかもしれません – ロディ・ドイル。

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04 25 2007

『ジョゼ・モウリーニョ』

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amazonへ『[KOP TALK] Rafa on Jose rivalry』 at Red Passion

『[LFC OFFICIAL] BENITEZ: FORGET PAST, LET’S MAKE HISTORY』 at Red Passion

チャンピオンズリーグ・チェルシー対リバプールの試合は明日ですが、実はもうすでに始まっています。

おなじみの舌戦。

まるでただの感情の発露のような監督同士の発言が、実は互いに巧みに計画されたものであることは、日本語版で刊行された『ジョゼ・モウリーニョ』を読むとよくわかります。

モウリーニョの本は、買うときとても恥ずかしかったのですが(表紙写真がかっこよすぎてw)、その内容はとにかく素晴らしく、一気に読み切ってしまいました。
どう素晴らしかったかというと・・・。

かつて『オシムの言葉』を読んだとき、私はどうしてもオシムとジェフ千葉の3年間の物語という読み方しかできませんでした。
それが、どんなにオシムの生きてきた歴史を語っていても、チームと彼を切り離して考えることが難しかったのです。

『ジョゼ・モウリーニョ』を読んで、実は同じような感想を持ちました。
私が知っているサッカーチームの中で、もっとも輝いていたチームのひとつだったモウリーニョ時代のFCポルト。
彼とこのチームを切り離して、この本を語ることはたぶんできない。
チェルシーのモウリーニョが好きな人には少しだけ物足りないかもしれないけど、あのころのFCポルトに魅力を感じていた人には、読んで行くうちにひとつひとつの試合が文字による追体験をしているような気がして、ページをめくる手がもどかしく感じるほどでしょう。

それにしても、UEFAカップを制し、チャンピオンズリーグを獲ったころのポルトのなんとまあ魅力的だったこと。
(私は残念なことに、最初にこのチームを見たのが、セルティックとのUEFAカップ決勝でした)

ジョルジュ・コスタ、コスティーニャ、ヴィトール・バイア、デルレイ、マニシェ、ヤンカウスカス、ポスティガ、マッカーシー、ヌーノ・ヴァレンテ、パウロ・フェレイラ、リカルド・カルバーリョ・・・。
そしてもちろん、デコ!!!
ひとりひとりの顔が鮮明に浮かびます。

選手と監督が作り出す独特のチームの雰囲気。その空気は失われたときに初めて、どんなに大切だったか気がつくことがしばしばあります。
今、見ているこのチームは、明日にはもう同じチームではないかもしれない。
だから無理してでもスタジアムへ試合を見に行く。今、このときを記憶にとどめたい。そんなことを考えたりしました。

肝心なところでいつもモウリーニョのチェルシーを阻止し続けるラファ・ベニテス。
きっとふたりは互いを認め合って、高い次元で好敵手としてこの闘いを楽しんでいるのではないでしょうか。本を読んでそんな感想も持ちました。
もちろん最後に勝つのはラファなんですけど(すまない、モウリーニョ)、監督が何を考え、どんな準備をして試合に臨むか。この本を読んでその裏側を知ると、心理戦・頭脳戦を観察するのがもっと楽しくなるかもしれません。

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